居眠り運転は、業務車両における重大事故の原因の一つとして繰り返し取り上げられています。本記事では、居眠り運転がなぜ起きるのか、その原因を整理したうえで、企業として取り組める防止対策を解説します。
居眠り運転とは
居眠り運転とは、運転中に眠気を感じ、意識レベルが低下した状態、あるいは実際に眠り込んでしまった状態で車両を運転することを指します。数秒間意識が飛ぶだけでも、走行速度によっては大きな距離を無意識のまま進むことになり、重大な事故につながるリスクがあります。
居眠り運転が起きる主な原因
居眠り運転の背景には、いくつかの典型的な原因があります。
| 睡眠不足 | 前日の睡眠時間が短い、あるいは睡眠の質が低いことによる慢性的な眠気。 |
|---|---|
| 長時間労働・長時間運転 | 連続した運転時間が長く、疲労が蓄積している状態。 |
| 単調な運転環境 | 変化の少ない高速道路や、見通しの良い直線道路での走行が続くことによる刺激の少なさ。 |
| 体内リズムによる眠気 | 深夜から早朝、あるいは食後の時間帯など、生理的に眠気が生じやすい時間帯の走行。 |
| 睡眠に影響する体調・生活習慣 | 睡眠時無呼吸症候群など、睡眠の質に影響する体調面の要因。 |
これらは個人の意識の問題として片付けられがちですが、労働時間や運行計画といった企業側の管理体制が影響している場合も少なくありません。
居眠り運転が企業にもたらすリスク
業務車両による居眠り運転事故は、乗客や積荷、対向車・歩行者への影響に加えて、企業としての安全管理体制が問われる事態にもつながります。事故の大小にかかわらず、運行管理や労務管理の見直しを迫られるケースもあり、個人の問題として片付けず、組織的な課題として捉える視点が重要です。
企業ができる防止対策
居眠り運転の防止には、次のような対策が考えられます。
| 労働時間・運行計画の管理 | 連続運転時間や休憩のタイミングを、無理のない範囲で設定する。 |
|---|---|
| 乗務前の体調確認 | 点呼時の体調確認により、睡眠不足や体調不良のまま乗務することを防ぐ。 |
| 休憩環境の整備 | 仮眠が取れる休憩スペースの確保など、休息を取りやすい環境を整える。 |
| 走行中のドライバー状態を把握する仕組みの活用 | 居眠りの兆候を走行中に検知し、注意喚起する機器を取り入れる。 |
前半の3つは主に労務管理・運行管理による「事前の対策」であるのに対し、最後の項目は走行中にリアルタイムで注意を促す「走行中の対策」です。居眠り運転は事前の対策だけでは完全には防ぎきれない場合があるため、両方を組み合わせることが望ましいとされています。
DMSが果たせる役割
KMAXが扱う居眠り運転防止装置「AlarMe(アラーミー)」は、車内に設置したカメラでドライバーの状態を継続的にとらえ、目閉じやあくびといった居眠りの兆候が見られた場合に音声で注意喚起します。警告発生時の画像・映像はmicroSDに記録され、あとから安全確認や指導に活用できます。
ただし、DMSはあくまで走行中の兆候を検知して知らせる装置であり、睡眠不足や長時間労働といった根本的な原因そのものを解消するものではありません。労働時間管理や休憩環境の整備といった根本的な対策とあわせて活用することが重要です。
AlarMeの検知機能を見る →活用例
深夜の長距離輸送が多い運送会社では、休憩環境の整備や運行計画の見直しとあわせてDMSを導入し、居眠り警告の発生時間帯を分析することで、特に眠気が生じやすい時間帯やルートを把握し、休憩配置の改善につなげるといった運用が考えられます。バス事業者では、乗務前の体調確認とDMSによる走行中の検知を組み合わせることで、事前・走行中の両面から居眠り運転のリスクに対応する体制を整えることができます。
業種別の活用方法を見る → よくある質問を見る →まとめ
居眠り運転は、睡眠不足や長時間労働、単調な運転環境など、複数の要因が重なって起こります。企業としては、労働時間・運行計画の管理や休憩環境の整備といった根本的な対策に加えて、走行中のドライバー状態を検知するDMSのような機器を組み合わせることで、より実効性のある防止対策につなげることができます。