ドライバーモニタリングシステム(DMS)には、新車購入時にメーカーが標準装備・オプション装備として組み込む「純正DMS」と、既存の車両にあとから取り付ける「後付けDMS」の2種類があります。本記事では、両者の違いを整理し、業務車両を運行する企業がどちらを検討すべきかのポイントを解説します。

純正DMSとは

純正DMSとは、自動車メーカーが新車の設計段階から組み込む形で提供するドライバーモニタリングシステムを指します。車両の電子制御システムと統合されており、車種ごとに最適化された形で搭載されるのが一般的です。国土交通省が2031年から新型車への搭載を義務化する方針を固めたと報じられているのも、この純正DMSに関する動きです。

純正DMSは車両購入時にあわせて導入されるため、後付けのような追加の設置作業は基本的に発生しませんが、既存の車両には搭載できず、対応車種も新車に限られます。

後付けDMSとは

後付けDMSとは、既に保有している車両に、あとから取り付けるタイプのドライバーモニタリングシステムを指します。KMAXが扱う居眠り運転防止装置「AlarMe(アラーミー)」は、この後付けDMSにあたります。DC12V/DC24Vの車両電源からトランスケーブルを通じて給電し、ドライバーの顔が映る位置にカメラを設置することで、既存の車両に導入することができます。

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純正DMSと後付けDMSの違い

両者にはそれぞれ次のような特徴があります。

比較項目 純正DMS 後付けDMS
対象車両 新車が対象 現在使用している車両に導入できる
導入タイミング 車両購入時に決まる 必要になったタイミングで導入できる
車両統合の度合い 車両の電子制御システムと統合されている 独立した機器として動作する
機能のカスタマイズ — 車種や運用に応じて、外部出力を使った警告装置の追加など、比較的柔軟に構成を調整しやすい

なお、純正DMSの具体的な検知性能や機能の詳細は自動車メーカーごとに異なり、本記事で個別の車種の仕様に踏み込むことはできません。自社が使用している車両に純正DMSが搭載されているかどうかは、車両メーカーの資料で確認することをおすすめします。

どちらを検討すべきか

新型車への買い替えを予定しており、対象車種に純正DMSが搭載される場合は、追加の導入検討は不要かもしれません。一方で、次のような場合は後付けDMSが選択肢になります。

  • 現在保有している車両を当面使い続ける予定がある
  • 新型車への切り替えより先に、居眠り・よそ見対策を進めたい
  • 車種を問わず、複数の既存車両に同様の対策を展開したい

業務車両を多数保有する事業者にとっては、車両の入れ替えサイクルを待たずに、後付けDMSで先行して対策を進めるという選択肢が現実的な場合が多いといえます。

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活用例

車両の入れ替えサイクルが数年先という運送会社では、新型車への切り替えを待たず、現有車両に後付けDMSを導入し、義務化の動向を見据えて先行して安全対策を進めるといった活用が考えられます。リース車両や中古車を多く使用するタクシー会社では、車種がばらつく中でも共通の後付けDMSを導入することで、車種を問わず一定の検知機能を確保するという使い方もできます。

導入時に確認すべきポイント

後付けDMSの導入を検討する場合、次の点を確認しておくとよいでしょう。

  • 対象車両の電源方式(DC12V/DC24V等)に適合するか
  • カメラの設置位置を確保できるか
  • 対応している警告カテゴリーが自社のニーズに合っているか
  • 外部機器との連携が必要かどうか
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まとめ

純正DMSは新型車に組み込まれるシステムであるのに対し、後付けDMSは既存の車両にあとから導入できるシステムです。新車への切り替えを待たずに対策を進めたい場合、後付けDMSは現実的な選択肢の一つとなります。自社の車両保有状況や導入タイミングに応じて、どちらが適しているかを検討することが重要です。